古都奈良には、千年を超える歴史が息づく寺社仏閣と、豊かな自然が織りなす絶景スポットが数多く点在しています。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々に異なる表情を見せてくれる奈良の自然は、訪れる人々を魅了してやみません。今回は、その中でも特に心に残る21ヶ所の絶景スポットを厳選し、それぞれの魅力や見どころ、アクセス方法などを詳しくご紹介します。カメラを片手に、奈良でしか味わえない感動の体験に出かけましょう!

施設名住所営業時間 / 開放時間料金見どころ・特色
山上ヶ岳奈良県吉野郡天川村24時間無料(登山)夏季高山植物
水谷茶屋奈良市春日野町3011:00〜16:00うどん750円〜11月中旬〜下旬紅葉
般若寺奈良市般若寺町2219:00〜17:00大人500円9月下旬〜10月下旬コスモス
白毫寺奈良市白毫寺町3929:00〜17:00大人500円3月下旬〜4月上旬椿
東大寺二月堂奈良市雑司町406-124時間参拝可能無料3月1日〜14日修二会
春日大社 万燈籠奈良市春日野町1606:30〜17:30特別参拝700円2月節分・8月14-15日万燈籠
興福寺五重塔・東金堂奈良市登大路町489:00〜17:00(入堂・入館は16:45まで)東金堂300円通年
新薬師寺奈良市高畑13529:00〜17:00大人600円通年
元興寺極楽坊奈良市中院町9:00〜17:00大人600円8月23-24日地蔵会万灯供養
不退寺奈良市法蓮町5179:00〜17:00大人500円5月28日業平忌
奈良公園奈良県奈良市雑司町ほか散策自由無料春桜×鹿、秋紅葉×鹿
春日山原始林奈良県奈良市春日野町散策自由無料(協力金任意)世界遺産原生林
荒池奈良県奈良市高畑町散策自由無料水鏡×紅葉/桜
鷺池(浮見堂付近)奈良県奈良市高畑町散策自由無料浮見堂×蓮/紅葉
一刀石奈良県奈良市柳生町散策自由無料巨石×市街パノラマ
面不動鍾乳洞奈良県吉野郡天川村洞川673-899:00〜17:00(最終入洞16:30)大人450〜800円(モノレール別)鍾乳石×ライトアップ
勝間田の池奈良県奈良市佐保台西町散策自由無料蓮/ボート×四季
鶯の滝奈良県奈良市鶴福院町散策自由無料滝音×鳥のさえずり
菖蒲上池奈良県奈良市大森町散策自由無料初夏花菖蒲×水鏡
高円山遊歩道奈良県奈良市高円町散策自由無料ツツジ×アジサイ×紅葉×展望パノラマ
平城宮跡歴史公園(自然・風景エリア)奈良県奈良市佐紀町ほか散策自由(公園全体24時間開放)無料広大な草原と復元建造物の対比

山上ヶ岳(さんじょうがたけ)

修験道の聖地!高山植物のお花畑と360度の絶景パノラマ

住所奈良県吉野郡天川村
標高1,719m
アクセス洞川温泉から登山口まで車で約20分、山頂まで約4時間の登山
料金無料(登山)
営業時間24時間(女人禁制)

山上ヶ岳は、奈良県南部にそびえる大峰山系の主峰として知られる霊峰です。標高1,719mを誇り、古くから修験道の聖地として崇められており、今もなお女人禁制が守られている特別な場所です。山頂は広々とした平坦な台地で、特に夏には美しい高山植物が咲き誇り、まるで絨毯のようなお花畑が広がります。

古くは「かねのみたけ」や「金峰山」とも呼ばれ、吉野から山上ヶ岳へと続く尾根筋全体の総称として使われていました。山頂近くには大峰山寺があり、蔵王権現が祀られています。平安時代以降は、吉野と熊野を結ぶ全長150kmにも及ぶ大縦走修行「大峰奥駈」が盛んに行われ、約2ヶ月をかけて行われる厳しい修行の歴史も刻まれています。

★★★★★
5.0
修験道の聖地と聞いていましたが、山頂に立った時の神聖な気持ちは忘れられません。夏の高山植物のお花畑は本当に見事で、苦労して登った甲斐がありました。体力は必要なので、しっかり準備して行くのがおすすめです。
★★★★☆
4.0
女人禁制という厳格なルールがある珍しい山です。山頂からの眺めは息をのむほど素晴らしく、特に朝日や夕日の時間帯は言葉にならない美しさでした。歴史と自然が一体となった、他では味わえない特別な体験ができますよ。

ここがポイント!

  • 1300年以上の歴史を持つ修験道の聖地としての神聖な雰囲気
  • 夏季限定!高山植物が咲き誇る美しいお花畑
  • 山頂から望む360度のパノラマ絶景
  • 今も受け継がれる厳しい修験道の精神を感じられる場所

水谷茶屋(みずやちゃや)

茅葺き屋根と紅葉のコントラストが美しい、奈良らしい風情漂う休憩処

住所奈良県奈良市春日野町30
営業時間11:00〜16:00
定休日水曜日(祝日の場合は翌日休)
料金うどん750円〜800円、わらび餅550円
アクセス近鉄奈良駅より徒歩15分、JR奈良駅より徒歩25分

水谷茶屋は、春日大社の北側、若草山山麓に位置する、まるで昔話に出てくるような趣のある茶屋です。茅葺き屋根の建物と、その周囲に群生するモミジの鮮やかな紅葉の組み合わせは、奈良を代表する絶景スポットの一つとして知られています。

意外にも、創業は1948年(昭和23年)と、その佇まいとは異なり比較的新しいお店です。戦後間もない頃、初代店主である伊賀さんの祖母が「どこかで商売をしたい」と相談したことが始まりとされています。当初は東屋だった建物が徐々に増築され、現在の形になったという興味深い歴史があります。

茶屋のすぐそばには、店名の由来となった春日大社の摂社・水谷神社が鎮座し、水谷川のせせらぎを聞きながら軽食や甘味を味わうことができます。特に紅葉シーズンである11月中旬〜下旬は、多くの観光客やアマチュアカメラマンで賑わう見頃を迎えます。

★★★★★
5.0
紅葉の時期に訪れましたが、茅葺き屋根と紅葉のコントラストが本当に絵画的で美しかったです。わらび餅も上品な甘さで、この風景と一緒に心に残る味でした。
★★★★☆
4.0
奈良公園散策の休憩にぴったりの場所です。鹿が近くまで来ることもあり、奈良らしい風景を満喫できます。ただ、鹿に食べ物を取られないように注意が必要ですね。昔ながらの雰囲気がとても素敵でした。

ここがポイント!

  • 茅葺き屋根と紅葉の絵画的な組み合わせ
  • 水谷川のせせらぎと鹿の声が織りなす奈良らしい風情
  • 創業当初から受け継がれる絶品のわらび餅
  • SNSでも人気の写真映えスポット

般若寺(はんにゃじ)

「コスモス寺」として親しまれる、国宝の楼門とコスモスの調和が美しい古刹

住所奈良県奈良市般若寺町221
営業時間9:00〜17:00(受付は16:30まで)
料金大人500円、中高生200円、小学生100円(コスモス期間は特別拝観料)
アクセスJR・近鉄奈良駅から奈良阪・青山住宅行バス12分「般若寺」下車徒歩3分
コスモス見頃9月下旬〜10月下旬

般若寺は629年創建と伝わる古刹で、「コスモス寺」として奈良市を代表するコスモスの名所として親しまれています。境内には約20品種15万本ものコスモスが植えられており、開花期には多くの人で賑わいます。

歴史的には、平安時代には大変栄えましたが、源平合戦に巻き込まれて焼失しました。鎌倉時代に叡尊によって真言律宗の寺院として再興された後も、度々戦場となり被害を受けました。戦後、境内の再整備が進み、先代住職がコスモスを植え始めたのが現在の「コスモス寺」の始まりです。

楼門は国宝に指定されており、本尊の八字文殊菩薩像や十三重石宝塔などは重要文化財に指定されています。2021年には、新たに「コスモスグラスキューブ」が登場しました。これは四角いガラスの鉢にコスモスの花やビー玉、アクリルストーンなどを入れたもので、その幻想的な展示がSNSで大変人気となっています。

★★★★★
5.0
コスモスの季節に訪れましたが、境内一面のコスモスは圧巻でした。特に重要文化財の十三重石塔とコスモスの組み合わせが素晴らしく、何枚も写真を撮ってしまいました。コスモスグラスキューブも幻想的で本当に美しかったです。
★★★★☆
4.0
コスモス寺として有名ですが、歴史ある建造物も見どころ満載です。国宝の楼門は必見で、境内に点在する石仏とコスモスの取り合わせが何とも風情があります。毎年訪れたくなる場所です。

ここがポイント!

  • 20品種15万本の圧倒的なコスモスの規模
  • 国宝の楼門と重要文化財の石塔との美しい調和
  • SNS映えする「コスモスグラスキューブ」
  • 古刹の歴史と季節の花の美しさが共存

白毫寺(びゃくごうじ)

奈良三名椿「五色椿」の寺!高台からの絶景パノラマビューも魅力

住所奈良県奈良市白毫寺町392
営業時間9:00〜17:00
料金大人500円、高校生300円、小学生200円
アクセスJR・近鉄奈良駅から市内循環バス「高畑町」下車徒歩20分
椿見頃3月下旬〜4月上旬

白毫寺は高円山の西麓に位置し、境内からは生駒山・矢田丘陵の山並みや奈良市街が見渡せる「関西花の寺第十八番」として知られる古刹です。天智天皇の第七皇子・志貴皇子の山荘を寺としたと伝わり、鎌倉時代に真言律宗を興した叡尊によって再興されました。

寺の最大の見どころは、一本の樹に五種類の花が咲く「五色椿」です。この椿は東大寺開山堂の糊こぼし、伝香寺の散り椿と共に、奈良三名椿の一つに数えられています。根回り1m、樹高約5mの古木で、根元から80cmのところで幹が分岐している特徴的な姿をしています。

境内の宝蔵には、見る者の精神状態を反映するような仏像として有名な閻魔王座像(重要文化財)が安置されています。この閻魔王は「心の奥深くを見透かすような、カッと見開いた眼や忿怒の形相」で知られ、見る人によって畏敬の念を抱いたり、恐怖を感じたりする不思議な存在です。

★★★★★
5.0
五色椿の季節に訪れましたが、一本の木に様々な色の椿が咲く様子は本当に見事でした。境内からの奈良市街の眺めも素晴らしく、興福寺の五重塔も見えます。静かで落ち着いた雰囲気の素敵なお寺です。
★★★★★
5.0
閻魔王座像を拝観しましたが、その迫力と存在感に圧倒されました。確かに見る人の心境によって受ける印象が変わる不思議な仏像です。梅や椿の季節は特に美しく、高台からの景色と合わせて心に残る体験でした。

ここがポイント!

  • 奈良三名椿の一つ「五色椿」の美しさ
  • 高台から望む奈良市街の絶景パノラマ
  • 見る人の心を揺さぶる閻魔王座像の迫力
  • 四季折々の花々が楽しめる花の寺

東大寺二月堂(とうだいじにがつどう)

「お水取り」で有名な国宝の仏堂!奈良市街を一望する懸崖造りの舞台

住所奈良県奈良市雑司町406-1
営業時間24時間参拝可能
料金無料
アクセスJR・近鉄奈良駅からバス7分「大仏殿春日大社前」下車徒歩10分
修二会期間3月1日〜14日

東大寺二月堂は、古都に春を呼ぶ「お水取り」で有名な国宝の仏堂です。天平年間に実忠が創建したと伝えられていますが、寛文7年(1667年)の修二会中に出火焼失し、現在の堂は1669年に再建されたものです。

二月堂の名前は、旧暦の2月に修二会が行われることに由来します。修二会は二月堂本尊の十一面観音に東大寺の僧侶が全ての人の罪過を悔い改めて国家の安泰と人々の豊楽を祈る法要で、1250年以上もの間一度も途切れることなく続けられています。

建物は懸崖造りの舞台作りで、回廊をはり出して立つ独特の構造が特徴的です。舞台からは奈良市街を一望でき、特に夕日の時間帯は絶景が楽しめます。毎年3月12日深夜(13日未明)に行われる「お水取り」の際には、大きな松明を持った練行衆が舞台を駆け抜ける幻想的な光景を見ることができます。

★★★★★
5.0
お水取りの時期に訪れましたが、松明の火の粉が舞い散る光景は本当に幻想的でした。普段でも舞台からの眺めは素晴らしく、奈良市街が一望できます。24時間参拝できるので、夕日の時間帯もおすすめです。
★★★★☆
4.0
修二会の期間以外でも十分楽しめるスポットです。舞台からの景色は絶景で、特に夕方の時間帯は写真映えします。歴史の重みを感じる建物で、静寂に包まれた雰囲気が心を落ち着かせてくれます。

ここがポイント!

  • 1250年以上続く修二会の神聖な舞台
  • 懸崖造りの舞台から望む奈良市街の絶景パノラマ
  • 夜間も参拝可能で夕日や夜景も楽しめる
  • 国宝建造物としての歴史的価値

春日大社 万燈籠(かすがたいしゃ まんとうろう)

約3,000基の燈籠が幻想的に灯る!年に3回の特別な神事体験

住所奈良県奈良市春日野町160
営業時間開門時間 6:30〜17:30(11月〜2月は7:00〜17:00)
料金通常参拝無料、万燈籠特別参拝700円
アクセスJR・近鉄奈良駅から奈良交通バス「春日大社本殿」下車すぐ
万燈籠開催2月節分、8月14・15日

春日大社は、約1300年前に創建された奈良を代表する神社で、境内には約3,000基もの燈籠があることで知られています。これらの燈籠は平安末期から現在に至るまで、春日の神を崇敬する貴族や武士、庶民から家内安全、商売繁盛、武運長久、先祖の冥福向上などの願いを込めて奉納されたものです。

年に3回(2月の節分、8月14・15日)行われる万燈籠では、境内の石燈籠約2,000基と釣燈籠約1,000基のすべてに火が灯され、人々の諸願成就を祈願する神事が執り行われます。石燈籠が整然と並ぶ二之鳥居から御本殿付近、そして釣燈籠が並ぶ朱塗りの回廊などは、まるで王朝絵巻を見るような幻想的な光景を作り出します。

燈籠の中には、日本で2番目に古い石灯籠といわれる伝・関白藤原忠通奉納の「柚木型石燈籠」(1136年)や藤原頼通の寄進と伝わる「瑠璃燈籠」(1038年)など、由緒ある燈籠も含まれています。

★★★★★
5.0
万燈籠の夜に参拝しましたが、3,000基の燈籠が一斉に灯る光景は本当に息を呑む美しさでした。特に朱塗りの回廊の釣燈籠は幻想的で、まるで異世界に迷い込んだような感覚になりました。
★★★★★
5.0
節分の万燈籠を見に行きました。回廊内の特別参拝では間近で燈籠を見ることができ、一つ一つの燈籠に込められた人々の願いを感じることができました。光と影が織りなす美しい空間は忘れられません。

ここがポイント!

  • 約3,000基の燈籠が一斉に灯る圧倒的な光景
  • 約1000年の歴史を持つ燈籠の文化的価値
  • 朱塗りの回廊と燈籠の美しい調和
  • 年に3回だけの特別な神事体験

興福寺五重塔・東金堂(こうふくじごじゅうのとう・とうこんどう)

奈良のシンボル!古都の歴史と建築美が融合した世界遺産

住所奈良県奈良市登大路町48
営業時間9:00〜17:00(入堂・入館は16:45まで)
料金東金堂 大人300円、国宝館 大人900円
アクセスJR奈良駅から市内循環バス「県庁前」下車すぐ、近鉄奈良駅から徒歩5分
休館年中無休

興福寺は710年(和銅3年)に藤原不比等が飛鳥から平城京へ前身の厩坂寺を移転したもので、藤原氏の氏寺として栄えました。南都七大寺の中で最も密接に奈良の街とつながりを持ちながら発展した寺院です。

五重塔は興福寺のシンボルとして親しまれ、現在は明治時代以来となる保存修理工事が実施されています。塔の高さは約50mで、奈良市街のどこからでも見ることができる古都のランドマークです。

東金堂は神亀3年(726年)に聖武天皇が叔母の元正太上天皇の病気全快を願って建立されました。現在の建物は室町時代の応永22年(1415年)に再建されたもので、前面を吹き放しとした寄棟造で、創建当初の奈良時代の雰囲気を色濃く伝えます。堂内には本尊薬師如来坐像を中心に、日光・月光菩薩立像、文殊菩薩坐像、維摩居士坐像、十二神将立像、四天王立像などが安置されています。

★★★★★
5.0
五重塔は奈良のシンボルとして本当に美しく、どの角度から見ても絵になります。東金堂の薬師如来坐像や十二神将立像も見応えがあり、奈良時代の仏教美術の素晴らしさを実感できました。
★★★★☆
4.0
興福寺の境内は広くて見どころがたくさんあります。特に五重塔の夜間ライトアップは幻想的で、昼間とは違った美しさがあります。東金堂の仏像も迫力があり、歴史の重みを感じます。

ここがポイント!

  • 奈良市街のランドマークとしての五重塔
  • 奈良時代の雰囲気を残す東金堂の建築美
  • 薬師如来を中心とした仏像群の荘厳さ
  • 藤原氏の氏寺としての歴史的重要性

新薬師寺(しんやくしじ)

国宝の本尊と十二神将の迫力に圧倒される、奈良時代の神秘空間

住所奈良県奈良市高畑1352
営業時間9:00〜17:00
料金大人600円、高校・中学生350円、小学生150円
アクセスJR・近鉄奈良駅から市内循環バス「破石町」下車徒歩10分
駐車場普通車10台 無料

新薬師寺は天平19年(747年)に、聖武天皇の病気平癒を祈って光明皇后により創建されました。かつては七堂伽藍が整った壮大な寺院でしたが、創建当初の建造物として本堂(国宝)が今に残ります。東門・南門・鐘楼・地蔵堂はいずれも鎌倉時代に建立され、重要文化財に指定されています。

本堂内には円形の土壇が築かれ、壇上には本尊薬師如来坐像(木造・国宝)と、それを囲む日本で最古最大の十二神将立像(塑像・国宝)が安置されています。十二神将立像は奈良時代の作で、一体一体が異なる表情や動きを見せ、薬師如来を守護する迫力ある姿は見る者を圧倒します。

本堂は奈良時代の雰囲気を色濃く残しており、円形の土壇という珍しい配置と相まって、他の寺院では味わえない神秘的な空間を作り出しています。境内には万葉歌碑や古い石塔なども点在し、古都奈良の歴史の深さを感じることができます。

★★★★★
5.0
十二神将立像は本当に迫力があり、一体一体の表情や動きが違って見飽きません。本堂の円形土壇という珍しい配置も神秘的で、薬師如来を囲む十二神将の守護の様子がよく分かります。
★★★★☆
4.0
奈良時代の雰囲気をそのまま残した貴重なお寺です。本堂に入ると時が止まったような静寂があり、国宝の仏像群に圧倒されます。規模は大きくありませんが、見どころが凝縮された素晴らしい寺院です。

ここがポイント!

  • 国宝の本尊薬師如来坐像の荘厳さ
  • 日本最古最大の十二神将立像の迫力
  • 奈良時代の雰囲気を残す本堂の神秘性
  • 光明皇后創建の歴史的価値

元興寺極楽坊(がんごうじごくらくぼう)

日本最古の寺院の面影が残る!飛鳥時代の古瓦と1500基の石造物が織りなす空間

住所奈良県奈良市中院町
営業時間9:00〜17:00
料金大人600円、高校・大学生500円、中学生300円、小学生100円
アクセスJR・近鉄奈良駅から徒歩約15分
見どころ飛鳥時代の古瓦、五重小塔、浮図田

元興寺極楽坊は、日本最初の本格的寺院として飛鳥に建てられた法興寺(飛鳥寺)が、平城遷都に伴い奈良に移された寺院の遺構です。現在では主要伽藍は全く失われてしまいましたが、僧房の一部が極楽坊として残り、その姿を見ることができます。

極楽堂と禅室は、もと東室南階大坊と呼ばれた一棟の僧房を鎌倉時代に改造し、独立した建物としたもので、本堂はさらに1244年(寛元2年)に再建されました。禅室は奈良時代の部材が多く用いられており、創建当初の僧房形式を知る貴重な遺構として国宝に指定されています。

特筆すべきは屋根瓦で、極楽堂の北流と西流、禅室の南流の東側の屋根瓦は、飛鳥時代の古式瓦を伝えています。丸瓦も平瓦も重なり合って葺かれており、法隆寺玉虫厨子の屋根表現はこの丸瓦を意識したものとされています。境内北側にある浮図田には、中世から江戸時代にかかる供養石造物1500基が保存されており、毎年8月23・24日には地蔵会万灯供養として灯明皿による総供養が行われます。

★★★★★
5.0
日本仏教の出発点である飛鳥寺のルーツを感じられる貴重な場所です。古瓦や五重小塔など、他では見られない古代の建築技術を間近で見ることができ、歴史好きにはたまらないスポットでした。
★★★★★
5.0
浮図田の1500基の石造物は圧巻で、地蔵会万灯供養の時期には幻想的な光景が広がります。極楽堂や禅室も古代の雰囲気を色濃く残し、奈良の深い歴史を肌で感じることができました。

ここがポイント!

  • 日本最古の寺院の歴史を今に伝える貴重な遺構
  • 飛鳥時代の古瓦が現存する文化財的価値
  • 古代僧房の面影を残す国宝建造物
  • 1500基の石造物が並ぶ浮図田の壮観

不退寺(ふたいじ)

在原業平ゆかりの古刹!独特の美しさを持つ聖観音菩薩像と美しい境内

住所奈良県奈良市法蓮町517
営業時間9:00〜17:00(受付は16:50頃まで)
料金平常展 大人500円、特別展 大人600円、業平忌 大人700円
アクセスJR・近鉄奈良駅から航空自衛隊行または西大寺駅行きバス「一条高校前」下車徒歩5分
特別行事業平忌(5月28日)

不退寺は、平安時代の歌人で『伊勢物語』の主人公として知られる在原業平ゆかりの寺で、別名「業平寺」とも呼ばれています。平城天皇が都を再び平城京に戻すことを画策しましたが成功せず、この地に「萱の御所」を営んだのが始まりとされています。

平城天皇の崩御後は、第1皇子阿保親王と第5子在原業平が後を引き継ぎ、承和14年(847年)に業平自らが聖観音菩薩立像を刻んで開基したとされています。本堂に安置されている本尊聖観音菩薩立像(重文)は「業平観音」とも呼ばれ、業平の作と伝えられる藤原時代の一木造彩色の像です。

境内には南門(重文)、本堂、多宝塔(重文)があり、五大明王像(重文)など貴重な仏像群も安置されています。特に聖観音菩薩は全身に施された胡粉による白い彩色と頭部にあしらわれた存在感のあるリボン状の宝冠が特徴的で、他では見られない独特の美しさを持っています。

毎年5月28日の業平忌には、本堂内陣に業平画像を掛けて法要が行われ、重要文化財の多宝塔の特別開扉も行われます。この日は歌の上達を願って和歌や俳句をたしなむ人も多く参拝します。

★★★★★
5.0
業平ゆかりのお寺ということで訪れましたが、聖観音菩薩の美しさに感動しました。白い彩色とリボンのような宝冠が本当に上品で、平安時代の美意識を感じます。境内の椿や紅葉も美しく、四季を通じて楽しめそうです。
★★★★☆
4.0
業平忌の日に参拝し、多宝塔の内部を拝観できました。普段は見ることができない貴重な体験でした。在原業平の歌人としての面影を偲びながら、静かな境内で平安の雅を感じることができました。

ここがポイント!

  • 在原業平という平安時代の文化人とのゆかり
  • 独特の白い彩色とリボン状宝冠の聖観音菩薩
  • 四季折々の花々が楽しめる美しい境内
  • 業平忌での多宝塔特別開扉という貴重な機会

奈良公園(ならこうえん)

鹿と歴史が共存する世界遺産の公園!四季折々の風景と鹿のコラボレーション

住所奈良県奈良市雑司町ほか
営業時間散策自由
料金無料
アクセスJR・近鉄奈良駅より徒歩15分

奈良公園は、約502ヘクタールの広大な都市公園で、約1,200頭のシカが自然に放し飼いされていることで知られています。園内には東大寺や興福寺、春日大社など世界遺産級の寺社仏閣が点在し、春の桜、秋の紅葉と鹿のコラボレーションが写真映えスポットとして人気です。地形は緩やかな丘陵地で、平坦な散策路が整備されているため、幅広い世代が自然と歴史文化を同時に楽しめます。

★★★★★
5.0
春の桜と鹿が見事な組み合わせでした。朝早く行くと人も少なく、幻想的な写真が撮れて大満足です。
★★★★★
5.0
紅葉シーズンに夕方訪れたら、赤い並木道にシカが佇んでいて、まるで絵画のような美しい光景でした。

ここがポイント!

  • シカとの唯一無二の共生風景
  • 世界遺産建造物との「桜×鹿」「紅葉×鹿」が撮影のハイライト
  • 市街地から近く、アクセス良好

春日山原始林(かすがやまげんしりん)

都市近接の世界遺産原生林!静寂な森で四季折々の自然を体感

住所奈良県奈良市春日野町
開放時間散策自由
料金無料(要山林環境保全協力金)
アクセス近鉄奈良駅より徒歩15分

春日大社の北側に広がる原生林で、約2.5平方キロメートルにおよぶ二次林が世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つに登録されています。幹周2メートルを超える樹齢600年以上のスギ・ヒノキが立ち並び、苔むした林床にはシダ類や山野草が生育しています。四季それぞれの緑陰、野鳥のさえずり、秋の紅葉、冬の凍結美など、都市近傍とは思えない深い森の景観が楽しめます。林内には「おもかげの道」「若宮の小径」など散策路が整備され、ガイドツアーも実施されています。

★★★★★
5.0
深い緑と苔の世界がとても神秘的でした。ガイドさんの解説を聞くと植物の見方が変わり、一層楽しめました。
★★★★★
5.0
秋の錦のような紅葉が素晴らしく、木漏れ日が差し込む景色は息をのむ美しさでした。都会のすぐ近くとは思えないほどの静けさです。

ここがポイント!

  • 世界遺産原生林で古都奈良の精神性を体感
  • 四季折々の植生と野鳥観察が充実
  • 都市近接ながら静寂な森歩き

荒池(あらいけ)

奈良ホテルと五重塔が水面に映る「水鏡」の絶景スポット!静寂に包まれた都市のオアシス

住所奈良県奈良市高畑町
開放時間散策自由
料金無料
アクセス近鉄奈良駅より徒歩12分、JR奈良駅から奈良交通バス「県庁前」下車徒歩10分

荒池は明治時代に農業用のため池として築造され、2004年からは景観整備が行われ、奈良ホテルや興福寺五重塔を望む都市公園として生まれ変わりました。東岸の柳並木や芝生広場、そして池面に映る木々と古都の建築物の組み合わせは、昼夜を問わず静寂な美しさを演出します。周囲の道路から分断された園地は、都市部とは思えないほどの深い安らぎをもたらします。

★★★★★
5.0
春日大社参拝後に立ち寄りました。池越しに見る五重塔は絵画のように美しく、人が少ない早朝が一番おすすめです。
★★★★☆
4.0
奈良公園散策の穴場です。ベンチで鹿と川風を楽しみながら、歴史的建造物を一望できる贅沢な空間でした。

ここがポイント!

  • 池面に映る奈良ホテルや五重塔の「水鏡」撮影に最適
  • 都市部ながら静寂な芝生広場と柳並木
  • 無料で散策・撮影ができ、観光ルートに組み込みやすい

鷺池(さぎいけ/浮見堂付近)

朱塗りの浮見堂が水面に浮かぶ絶景!貸しボートで四季折々の風情を満喫

住所奈良県奈良市高畑町
開放時間散策自由、浮見堂ライトアップは日没〜22:00
料金無料
アクセス近鉄奈良駅より徒歩20分、または市内循環バス「春日大社表参道」下車徒歩5分

鷺池は奈良公園南部の小規模な池で、中央に六角形の檜皮葺き浮見堂が「浮かぶ」光景が名物です。大正5年建築で、平成6年までの大修復により保存継承されました。春の桜、夏の百日紅、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとの彩りが池面に映り込む様は、奈良を代表するフォトスポットです。貸しボートや池畔散策路、鹿との共演も魅力的です。

★★★★★
5.0
夕暮れ時のライトアップはまるで絵本の世界でした。人力車も通り、ノスタルジックな一瞬が切り取られました。
★★★★★
5.0
貸しボートから眺める浮見堂は格別です。蓮の季節に訪れたら、池一面の花と朱塗りの堂が贅沢で本当に美しかったです。

ここがポイント!

  • 檜皮葺き六角堂と水鏡による四季折々の景観
  • 日没後のライトアップで幻想的な夜景撮影
  • 観光客が分散しやすく、ゆったり撮影できる穴場性

一刀石(いっとういし)

「鬼滅の刃」の聖地巡礼スポット!剣豪と天狗の伝説が残る巨石

住所奈良県奈良市柳生町
開放時間境内自由
料金無料
アクセスJR・近鉄奈良駅から奈良交通バス「柳生」下車徒歩30分

天乃石立神社奥に鎮座する全長約8mの花崗岩巨石で、「柳生宗厳(石舟斎)が天狗と試合し、一刀両断のはずが岩が真っ二つになった」という伝説が残ります。登山道は急坂で修行の雰囲気を感じさせ、巨岩の割断面や近隣の芳徳禅寺跡と合わせて史跡観光も楽しめます。令和の「鬼滅の刃」聖地巡礼スポットとしても人気を集めています。

★★★★★
5.0
厳しい山道を登った先に現れる真っ二つの巨岩は迫力満点でした。子どもも大興奮で楽しんでいました。
★★★★★
5.0
天狗像や撮影用の刀が並び、家族連れにも楽しめるスポットです。伝説ロマンを写真に残せて大満足でした。

ここがポイント!

  • 伝説と剣聖ゆかりの巨岩が創る神秘的風景
  • コスプレ用の刀置き場や撮影用舞台完備
  • 森林散策と史跡探訪を組み合わせ可能

面不動鍾乳洞(つらふどうしょうにゅうどう)

天然のクーラー!ライトアップされた鍾乳石が幻想的な洞窟探検

住所奈良県吉野郡天川村洞川673-89
営業時間9:00〜17:00(最終入洞16:30)
料金大人450〜800円 ※モノレール別料金
アクセス近鉄奈良駅からバス「不退寺」下車徒歩10分+モノレールまたは徒歩15分

洞川温泉丘陵の地底に広がる延長約350mの鍾乳洞で、内部平均気温8℃の「天然のクーラー」空間です。木製トロッコ列車(片道300円/往復500円)で入口付近までアクセスでき、洞内ではストロー鍾乳管や石筍群がライトアップに浮かび上がる幽玄な美しさを堪能できます。出口付近は渓流散策路が整備され、初夏の新緑や秋の紅葉と合わせた二重絶景スポットです。

★★★★★
5.0
トロッコ乗車からしてワクワクしました。鍾乳洞内はひんやり幻想的で、子どもも大人も大満足でした。
★★★★☆
4.0
真夏に行きましたが、洞内の冷気が心地よく、散策路の渓流も美しかったです。年間通して楽しめるスポットですね。

ここがポイント!

  • トロッコと洞窟探検がセットのアトラクション性
  • 年中8℃前後のひんやり体験が夏の避暑に最適
  • 洞内ライトアップで非日常の神秘空間を演出

勝間田の池(こまたいけ/大池)

四季折々の表情を見せる人工池!水面に映る絶景とロマンチックな夜景

住所奈良県奈良市佐保台西町
開放時間散策自由
料金無料
アクセスJR奈良駅よりバス「佐保台西町」下車徒歩5分

佐保川のほとりに整備された周囲1.2キロの人工池で、春は桜並木、夏はハス、秋は紅葉、冬は氷結と四季の変化が存分に楽しめるのが特徴です。ボート乗り場も設けられ、湖上から水面に映る雲や山影をゆったり愛でることが可能。夕暮れ時には周囲照明が灯り、水面に煌めく風景はロマンチックなムードに包まれます。

★★★★☆
4.0
蓮の花越しに見る山影が絶景でした。ボートからの写真もおすすめです。
★★★★★
5.0
夜のライトアップが幻想的で、カップルのデートにも最適だと感じました。

ここがポイント!

  • 1周散策とボートで異なる視点での撮影が可能
  • 春夏秋冬いずれの季節も撮影テーマが豊富
  • 市街地からのアクセス良好

鶯の滝(うぐいすのたき)

野鳥のさえずりと清流のハーモニー!隠れ家のような癒しスポット

住所奈良県奈良市鶴福院町
開放時間散策自由
料金無料
アクセスJR奈良駅よりバス「鶴福院町」下車徒歩10分

小規模ながらも水量豊かな段瀑で、周囲は深い樹林に包まれています。春先にはウグイスのさえずりと滝音のハーモニーが響き渡り、初夏にはホタルが舞う清流になるなど、自然の息づかいをいっそう身近に感じられます。滝つぼに映る新緑や紅葉が水鏡となり、四季折々の彩りを水辺で堪能できます。

★★★★★
5.0
ウグイスの声を聞きながらの滝巡りは癒しそのものでした。足元の遊歩道も安全で安心です。
★★★★☆
4.0
紅葉狩りに訪れたら、赤黄緑のコントラストが池に映り込んでとても美しかったです。

ここがポイント!

  • 野鳥のさえずりと滝音のコラボレーション
  • ほぼ人影のない隠れ家のような雰囲気
  • 春夏秋冬それぞれの清流美

菖蒲上池(しょうぶかみいけ)

梅雨時期限定!花菖蒲と水鏡が織りなす初夏の絶景スポット

住所奈良県奈良市大森町
開放時間散策自由
料金無料
アクセス近鉄奈良駅よりバス「大森町」下車徒歩15分

梅雨時期に池畔一面にショウブが咲き誇る花菖蒲の名所です。6月上旬から中旬にかけて、青紫・白・淡黄の花が咲き乱れ、背景の雑木林と相まって涼やかな涼景を演出します。来訪者は木道をたどりながら花に囲まれ、池面に映る色彩の競演を楽しめます。初夏限定の景観ながら、池畔にはベンチや茶屋もあり、ゆったりと花菖蒲観賞が可能です。

★★★★★
5.0
梅雨空の合間に映える菖蒲の色彩が美しく、池面のリフレクション撮影に夢中になりました。
★★★★☆
4.0
木道が整備されていて小さなお子さん連れでも安心です。茶屋の冷茶が美味しかったですよ。

ここがポイント!

  • 花菖蒲と水鏡の初夏限定絶景
  • 木道散策で花々に囲まれた撮影
  • 茶屋での休憩も楽しめる

高円山遊歩道(こうえんざんゆうほどう)

四季の花木が彩る初心者向けハイキングコース!奈良市街を一望する絶景展望台

住所奈良県奈良市高円町
開放時間散策自由
料金無料
アクセスJR奈良駅よりバス「高円町」下車徒歩15分

高円山(標高約250m)の山頂へ続く自然歩道で、約2kmのコースにツツジ・アジサイ・紅葉樹などが植栽されています。特に春のツツジ、梅雨時のアジサイ、秋の紅葉が大変見事で、アップダウンも緩やかなので誰でも気軽にハイキングを楽しめます。山頂展望台からは奈良市街と若草山・生駒山連峰が一望でき、晴天時には遠く大阪平野まで見渡せる絶景ポイントです。

★★★★★
5.0
ツツジのトンネルがとても美しく、写真好きにはたまりませんでした。展望台からの景色も素晴らしかったです。
★★★★☆
4.0
春夏秋と何度も訪れていますが、いつも違った表情を見せてくれる身近な自然スポットです。手軽に自然を楽しめるのが良いですね。

ここがポイント!

  • 四季の花木が彩るバリエーション豊かな遊歩道
  • 山頂から望む奈良市街のパノラマビュー
  • 初心者向けの安心コース

平城宮跡歴史公園(自然・風景エリア)(へいじょうきゅうせきれきしこうえん)

広大な草原と復元建造物のコントラスト!四季折々の自然と歴史が調和する絶景

住所奈良県奈良市佐紀町ほか
開放時間散策自由(公園全体は24時間開放)
料金無料
アクセス近鉄大和西大寺駅南口より徒歩20分、JR奈良駅よりバス「朱雀門ひろば」下車すぐ

国営平城宮跡歴史公園は、奈良時代の都・平城京の中心地「平城宮」の跡地を整備した広大な公園です。復元された朱雀門や第一次大極殿などの歴史的建造物が並ぶ一方、その多くの区画は「野原」として残され、四季を通じて多彩な自然景観を生み出しています。東西1.3km、南北1.0kmにわたる草原にはヨシ・オギが群生し、春から夏にかけてはツバメの“ねぐら入り”が見られるほか、野鳥観察会も開催。秋には黄金色に輝くヨシの穂原、冬は澄んだ青空とのコントラストが鮮やかです。空と遺跡と草原が織りなす大パノラマは、古都の歴史と自然が調和した唯一無二の絶景空間です。

★★★★★
5.0
夕暮れ時のヨシ原にツバメが乱舞する光景は圧巻でした。歴史的建造物をバックに飛び交う姿は、一生忘れられない絶景です。
★★★★★
5.0
春の草原に野花が咲き乱れ、遠くに若草山や朱雀門が見渡せるパノラマが素晴らしいです。バードウォッチングでも珍しい鳥に頻繁に出会えました。

ここがポイント!

  • 広大な草原と復元建造物の対比が生むスケール感
  • 春〜夏に60,000羽を超えるツバメが集まる「ねぐら入り」
  • 四季折々の草花や野鳥の観察が楽しめる(探鳥会・ガイドツアー開催)
  • 都市近接ながら風の抜ける開放感と古都情緒を同時に満喫できる

おすすめ絶景スポットランキング!

  1. 1

    奈良公園

    春の桜、秋の紅葉と約1,200頭の鹿が遊ぶ、唯一無二のフォトジェニックな光景が広がる、奈良を代表する世界遺産の公園。

    選考理由:四季折々の美しさと鹿の共演は、まさに奈良ならではの絶景です。東大寺や春日大社などの世界遺産建造物と一体になった景観は、どこを切り取っても絵になります。JR・近鉄奈良駅からのアクセスも良く、広大な敷地を自由に散策できるため、早朝の静寂や夕暮れの彩りも満喫できます。

  2. 2

    若草山

    山頂から奈良市街、東大寺大仏殿、興福寺五重塔を一望できる大パノラマビュー。新日本三大夜景にも選定される美しい芝生の丘陵。

    選考理由:標高342mの山頂からは、奈良市街の壮大なパノラマが広がり、昼夜問わず素晴らしい景色を楽しめます。特に夜景は新日本三大夜景にも選ばれており、ロマンチックな時間を過ごせます。三段になったなだらかな芝生の斜面はピクニックにも最適で、祭りや山焼きといった季節行事も人気を集めています。

  3. 3

    春日山原始林

    春日大社を取り囲む約2.5km²の世界遺産原生林。樹齢600年以上の古木と苔むした林床が織りなす静寂な森で、四季折々の自然を体感。

    選考理由:都市近郊にありながら、手つかずの自然が残る世界遺産原生林という希少性が魅力です。樹齢600年以上のスギ・ヒノキが立ち並び、苔むした林床には四季折々の植生が見られます。入林は無料ですが環境保全協力金制度があり、地元の自然保護に貢献しながら、深い森歩きを体感できます。

目的別おすすめ!

歴史と自然の調和を感じたいなら

興福寺五重塔・東金堂

奈良のランドマークである五重塔と、創建当時の雰囲気を残す東金堂で、歴史的建造物と一体となった古都の風景を堪能できます。

興福寺五重塔・東金堂

美しい「水鏡」の写真を撮りたいなら

荒池

奈良ホテルや興福寺五重塔が池の水面に映り込む「水鏡」の絶景が撮影できます。早朝の静寂な時間帯が特におすすめです。

荒池

四季折々の花を楽しみたいなら

般若寺

「コスモス寺」として親しまれ、9月下旬〜10月下旬には20品種15万本のコスモスが境内を彩ります。国宝の楼門との調和も美しいです。

般若寺

静かで神秘的な空間を体験したいなら

新薬師寺

国宝の本尊薬師如来坐像と十二神将立像が安置された本堂は、奈良時代の神秘的な雰囲気を色濃く残しています。時間を忘れて静かに過ごしたい方におすすめです。

新薬師寺

アクティブに絶景を楽しみたいなら

山上ヶ岳

修験道の聖地として知られる霊峰で、約4時間の登山を経て山頂にたどり着くと、360度のパノラマ絶景と夏季限定の高山植物のお花畑が待っています。

山上ヶ岳
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